日本で取得した運転免許証を持っている場合、フランスの運転免許証への切り替え申請をすれはフランスでも運転ができます。
※注意!こちらの手続きはフランス移住後最初の1年間のみ可能です。最初の1年を過ぎてしまうと再度フランスで自動車学校に通い研修を受ける必要があります。
※ワーキングホリデービザ、学生ビザ、観光ビザの場合は日本で発行した国際免許証で運転ができるのでこちらの手続きは不要です。
必要書類の準備
1、Photomatonで運転免許証用の写真を撮る:Photomatonとはフランス各地にある証明写真撮影ボックスで、こちらで運転免許証用の電子番号付きの証明写真を取得できます。

こちらが証明写真の例です。写真の黒枠で囲まれている電子番号と写真を撮る際に記入する電子署名がPhotomaton経由で担当部署に送られるので、後述のANTSというサイトでオンライン申請する際にこの電子番号を記入するだけで証明写真の提出が完了します(担当部署への連携は通常2営業日かかるとのことです)。Photomatonは英語への切り替えもできます。料金は2024年9月時点で8ユーロ程度でした(カード決済可能)。
2、ストラスブール領事館で運転免許証の翻訳及び日本の運転免許証の有効性に関する書簡(フランス語)を発行してもらう:詳細はこちらのページをご覧ください→自動車運転免許証明
私は申請も受け取りも窓口で行いましたが申請は郵送またはオンラインでも可能とのことです。※私が住んでいるバ・ラン県の場合はストラスブール領事館の翻訳で受理されましたが、県によってはフランス政府公認翻訳家の翻訳が必要な場合もあるようなので念のため各県のPréfectureに問い合わせすると確実です。
オンラインで申請する
申請はANTSと言うサイトで行います。初回の場合はアカウントを作成する必要があります。必要情報を記載し、以下の書類をPDF、または写真形式でアップロードします。
- Attestation de droits à conduire datant de moins de 3 mois(3か月以内に発行された運転する権利の証明書):ストラスブール領事館作成の日本の運転免許証の有効性に関する書簡
- Justificatif de domicile(住居証明書):私の場合はレオパパの身分証明書、レオパパにサインしてもらったAttestation de logement、レオパパ名義のWi-Fiの請求書 を提出しました
- Permis de conduire actuel(現在の運転免許証):日本の運転免許証の裏表の写真
- Pièce d’identité(身分証明書):パスポート顔写真ページ、VISAページのPDF
- Traduction (par un traducteur agréé) de l’attestation de droits à conduire(運転する権利の証明書の法定翻訳):ストラスブール領事館作成の日本の運転免許証の有効性に関する書簡
- Traduction (par un traducteur agréé) du titre du permis de conduire(運転免許証の法定翻訳):ストラスブール領事館作成の翻訳
以上はあくまでも一例なので必ずしも正ではないですが参考にしていただければと思います(バ・ラン県宛てに申請する場合はこちらの書類で問題ないと思います)😊
2024年9月24日にこれらの書類を提出して申請手続きをしました。
日本の運転免許証の原本を担当部署に送付する
申請から半年ほど経った2025年2月25日、メールで「運転免許証のオリジナルを送付してください」との連絡がありました。

先ほどのANTSのページを開き、「Afficher vos démarches liées au permis de conduire」の項目を開きます。


表示されているリンクを開くとJustificatif(PDF)と書かれたページが出てくるのでこちらのPDFをダウンロードします。PDFは以下の2種類があります。
- ATTESTATION DE DEPÔT SECURISE DE DEMANDE DE PERMIS DE CONDUIRE:こちらは仮の免許証のような書類でこの書類+日本の運転免許証のコピーを持っていればフランスで運転が可能です。免許証が発行されるまでの仮の対応の位置づけなのでこちらの書類の有効期限は4か月となっています。
- COURRIER D’ACCOMPAGNEMENT DU TITRE:こちらの書類は印刷して日本の運転免許証と一緒に送付します。この書類に運転免許証の送付先も記載されています。
上記のPDF書類を受け取ったらCOURRIER D’ACCOMPAGNEMENT DU TITREのほうを印刷し、運転免許証と共に封筒に入れ、ポストで「lettre recommandée avec accusé de réception」で送付します。lettre recommandée avec accusé de réceptionとは受領書付き書留のことで、書類が受領されると後日受領証明書が送り主側に届きます。料金は7.34ユーロでした(高い…)。
運転免許証が自宅に届く
運転免許証の原本を送付して2週間ほど経った3月7日「運転免許証を発送しました」と言うメールが届きました。郵便局の方からも追跡番号が届き、3月11日に自宅に送付されました。

こちらがついに手に入れたフランスの運転免許証です。有効期限は15年間とのこと。

裏側に運転できる車両の種類が記載されています。
まとめ
申請から半年ほどでフランスの運転免許証に切り替えが完了しました。友達やネットの情報を見るとこれよりもっとかかっていることもあるようなのでこれでも割と順調にいったほうかな😆ちなみに日本の運転免許証の原本はある時点でストラスブール領事館に返却されるそうです。ちなみに私はほぼ10年くらいペーパードライバーなのですぐには運転する予定はないのですが、仮に運転する必要が生じた場合は一応運転できる状況になりました😁以上フランスの運転免許証への切り替えルポでした。
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