フランスで過ごす冬~暖炉用の薪の調達方法~

エシカルな生き方

レオパパママの家には地下室があり、暖炉用の薪はここで保管しています。

備蓄していた薪が少なくなってきたのでいつもお願いしている薪屋さんに配達してもらいました。薪は乾いていてなんぼなので天気がいい日に運んでもらうのがベストです。機械を使ってがーッと木材を乾燥させる業者さんも多いようですがこちらの薪屋さんでは昔ながらの自然乾燥で薪を乾燥させているとのことで環境にはベターですね。フランスでは薪の単位に「stère(ステール)」と言う単位を使うのですが、調べたところ1㎥に収まる薪の量を差すようです。今回は33㎝長さの薪を4stère分注文しました。

地下室の格子を外します。薪はここから投げ入れます😁

トラックをなるべく窓の近くに寄せて、

いざ!

ガラガラガラガラ~。けっこうな音がするので近所にいたらしき猫ちゃんが驚いて逃げ去っていきました😅

薪タワー完成~。

そしたらこの薪を

まずは地道にこの窓から地下室に投げ込んでいきます。1つ1つがけっこう重いのでなかなかの重労働。

ある程度投げ入れたら地下室に降りて薪を積んでいきます。

これを3回ほど繰り返して運び入れ完了~!この量でだいたい2か月分と言ったところ。

木片などはほうきを使ってお掃除。

きれいになりました!

薪が大きすぎた時用に斧もあります。レオが挑戦😁

斧が切れないのかもしれませんがけっこう力いります。基本的にここにあるくらいのサイズのものなら切らずに使えます。

と、無事薪を運び入れたところで、薪暖房の気になる(?)あれやこれやについてまとめてみようと思います。

Q,薪代っていくらくらい?

A,今回の注文4stère分で配送料も含めて360ユーロ、つまり1stère90ユーロでした。もっと安いものも探せばありそうですが、これが特別高いと言うことでもなさそうです。ちなみにレオパパママ宅では1か月でだいたい3stère分くらい使うので1か月の薪代は270ユーロ、今のレートでだいたい4万円ちょっとくらいになります。レオパパ曰く電気のパネルヒーターを使った場合の方が高くつくらしいですがどれほどお得なのかの情報はないです😅あと父方のおじいちゃんが所有している山があるらしく、そこで自分たちで木を切って薪にすればもっと安く済むとか(労力はかかりますが…)。いずれにせよ、日本より暖炉が一般的なフランスでは薪代は日本よりは安いのかなーと思います。

Q,暖炉は電気やガスで家を暖めるより環境にいい?

A,ちょっと調べたところによると、薪暖炉は一般的に循環型エネルギーのひとつとしてとらえられているようです。つまり、薪を燃やすときには二酸化炭素が出るけど、木がその二酸化炭素を吸収して成長するので実質排出量はゼロとなり環境負荷が少ないと言うことです。他方で薪が燃える際に微細な物質(灰のようなイメージ)がたくさん排出されるのでそれが大気汚染に繋がると言う一面もあります。フランスのどこかの谷底の村では多くの家庭で暖炉が使用されていて、その結果肺の病気の発症率が他の地域に比べて高かった、と言うような記事を読んだことがあります。これらの問題を防ぐためには

  • 乾いた薪を使うこと
  • オープンな形の暖炉(よく映画やアニメであるような火に直接触れられるタイプの暖炉)を使うのではなく、閉鎖型(レオパパママの家のもののような窓が付いてるタイプのもの)を使うこと

で不完全燃焼の状態(煙がモクモクくすぶっているような状態)をなるべく減らすようにする必要があるとのことです。

Q,暖炉の維持費ってどのくらい?

A,レオパパママにちょっと聞いたところによると、レオパパママの家では年に2回煙突掃除を業者さんにお願いしているそうで、1回の料金はだいたい40ユーロくらいとのこと。基本的に他の問題がなければ暖炉自体の維持費はこれくらいで済むみたいです。日本だと煙突掃除を業者さんにお願いすると数万円くらいかかる、と見たことがあるのでだいぶ割安ですね。フランスでは特に地方ではまだ暖炉が現役で活躍しているところも多いので料金も良心的なのかなと思います。

地下室にストックしている薪はこんな感じでバケツに入れて運びます。これがなかなかの重労働!たぶん合わせて10kgくらいはありそう。毎回筋トレですボタン一つで家全体を暖められる便利な時代ではありますが、なぜだかここまで時間と労力をかけてでも暖炉を使うことが楽しいと思う自分がいます。この冬は暖炉を満喫して過ごそうと思います。

タイトルとURLをコピーしました