【フランスで転職】オーガニックスーパーマーケットの店員になりました

エシカルな生き方

今週月曜日、3月10日からストラスブール市内にあるBiocoopというBIO(オーガニック)スーパーマーケットで働いています。

転職の経緯

1月中旬から就活イベントで採用されたディスカウントスーパーマーケットで働いていたのですが、昨年就活をしていた時期に今回採用されたBiocoopにcandidature spontanéeを提出していました。(candidature spontanéeについては過去のこちらの記事を参照ください →フランスの地方で就職活動 ~仕事の探し方~ )。その当時は募集ポストがなく、お店のディレクターから「空きが出た時のために応募書類を保管しておいて良いか」と連絡があったので「もちろんです!空きが出たらお知らせください」と返信していました。このやり取りから1か月ほど経った2月の終わりにBiocoopから連絡があり、一度お店で面接(どちらかと言うと面談)をして採用してもらいました。

すでに勤務していたディスカウントスーパーマーケットは2か月間の試用期間があり、その間は従業員都合の退職の場合、48時間の告知期間を経て契約を終えることができます。そのため3月5日に店長とアルザス地域セクターの責任者宛てに3月9日付で退職したい旨をメールにて連絡しました。アルザス地域セクターの責任者からは一度も返信がなく😆😅、店長からは退職日を少し後ろに伸ばせないかとの連絡があったのですが「3月10日から新しい契約が始まるので難しいです」と伝えて以降返信がありませんでした😅たまたま店長が店舗勤務じゃない1週間の間にBiocoopでの採用が決まったので、結局直接退職の意を伝える機会はなかったのですが、後日(3月19日)に書簡で契約破棄を受理した連絡がきたのでちゃんと事務処理はされたようです。円満とは言い難い去り方になってしまったかもしれないですが、こちらとしては告知期間は尊重しているので仕方ないですね。短い間でしたが楽しくお仕事させてもらえました。

雇用形態など

Biocoopでの雇用形態、待遇などは以下のような感じです。

  • 週35時間勤務のCDI契約(フルタイムの正社員)
  • 試用期間1か月
  • 週休2日
  • 年間有給25日
  • 給与はSMIC(フランスの最低賃金、現在は月1800ユーロ程度)
  • Mutuelあり(会社負担50%)
  • 社割20%

週35時間勤務なので1日の勤務時間は7時間+休憩が1時間の計8時間になります(日によって勤務時間が増減する可能性あり)。また私が働いているBiocoopは日曜祝日も9~13時でお店を開けるのですが、その場合は4時間の勤務に対して10時間分の給与が支払われます(なお日曜祝日の勤務は希望制)。また店内での買い物に対して20%の社割があります(商品によっては割引率が20%以下になることもある)。自分が消費するもののほとんどをBiocoopで買っているのでこの社割は個人的にとても嬉しい😊またちょっとしなびてしまった野菜や賞味期限が切れてしまったものも自己責任で持って帰れるので食べ物を捨てる罪悪感がないのも精神的に楽でいられます😊

Biocoopについて

Biocoopは持続可能な有機農業とフェアトレードを推進していく精神を持った小売店です。全国に400以上の店舗がありますが、各店舗は独立した経営形態を持っています。そんなBiocoopで扱う商品の特徴は以下の通りです。

  • 遺伝子組み換え製品0
  • 2025年以内に量り売り製品を50%にする
  • 地元産
  • フランス産
  • フェアトレード
  • 超加工品にNo

なるべく地元産、旬のものを中心にセレクトし、海外から輸入するものについては環境負荷の高い飛行機での輸入はしないという方針を取っています。

ここからは店内の様子をご紹介。最近りんごはなんと10種類近く置いています。すべて地元アルザス産!

他の果物も色々あります。

こちらは野菜売り場の様子です。

とっても種類豊富でカラフルです。

久しぶりにしいたけも(左のもの)入荷しました。

ブロッコリー類やキャベツ、白菜類もいろんな種類があります。野菜はどれも量り売りか個売りです。朝届いた野菜や果物を店頭に並べ、残りは冷蔵室で保管しながら売れ具合を見て補充します。

こちらは量り売りのコーナー(勤務している店舗の写真を取り忘れてしまったので過去に撮った姉妹店のものです)。量り売りの詳細についてはこちらの記事に記載しました →【エシカルな買い物】量り売り 容器を持参すればゴミを出さずに買い物ができる私一押しのコーナーです😁

油やしょうゆなど液体系調味料、洗剤やシャンプーなどの量り売りコーナー。圧力をかけるタンクの置き場上ちょっとふしぎな配置になっています😅

店内はそこまで広くないのですが前勤めていたディスカウントスーパーマーケットに比べて品数が多いです。

チーズの量り売りコーナー。お客さんが欲しい分を切り分けて包み、バーコードラベルを印刷して貼り付けます。チーズを包むのはまだまだ要練習です😅

こちらはパンのコーナー。毎朝連携しているBIOのパン屋さんから配達されたものを棚に並べます。袋に入っていないので最初はどれがどのパンなのか見分けるのに一苦労。最近は撮りためた写真と照合して値札を用意しています。こちらも店員が袋に入れたり、ものによっては機械でスライスしたりします。

店内にイートインコーナーがあり、お昼は休憩室にある電子レンジでお弁当を温めてここで食べています。

ここからはBiocoopで扱っている商品をちょっとご紹介。麺類、梅干し、味噌、海藻などなど日本食も色々扱っているのですが、なんとみそ汁ココナッツカレー味というなんとも不思議な商品を見つけました。それは果たしてみそ汁と言えるのでしょうか…(笑)

タケノコの水煮もありました!

ヤーコンのシロップ。Biocoopにはグルテンフリーやノンシュガーなどの健康に配慮した商品やヴィーガン向けの植物性食品がたくさんあります。肉類の扱いは少なめでその代わりに豆腐製品や植物性たんぱく質の製品や植物チーズなどが色々あります。パッケージはプラスチックのものももちろんありますが、瓶詰や紙製のパッケージのものが多いのもBiocoopの特徴だと思います。面白い商品たくさんあるのでそれらもまたご紹介しようと思います😊

仕事内容

Biocoopでの仕事内容は以下のような感じです。

  • レジ打ち
  • 品出し
  • 顧客対応(チーズの切り分け、パンの袋詰めなど)

レジ打ちについて、Biocoopでは量り売りの商品がたくさんあり、それぞれに商品コードがついています(にんじんなら42、ブロッコリーなら37など)。これらの番号を入力し、商品を量って値段が決まるシステムです。商品名で検索することもできるのですが番号を覚えているとより効率的なので今商品のコードを覚えている真っ最中です。またBiocoopではポイントカードのようなシステムがあるのですが、カードを発行する代わりに会計の際にお客さんの名字を聞き、それを検索してポイントを加算するシステムを取っています。と言うことはお客さんの名字を聞き取れないといけない!多様性あふれるフランスでは名字は本当に多種多様。アルファベットで発音してもらうのですが「L,M,N,S」や「E,U」あたりの聞き取りが難しく四苦八苦しています😅幸いお客さんは親切な人が多いのでそこまでプレッシャーを感じず対応できています。

品出しについて、段ボール毎店頭に並べていたディスカウントスーパーマーケットの品出しとは異なり、Biocoopでは1つ1つ箱から出して棚に並べるのでよりデリケートな仕事になります。扱う商品の量は圧倒的に少ないのですが、棚に入りきらないものは都度分類してバックヤードに保管したりするのでより時間がかかります。また量り売りものは容器が空になったらこちらも補充します。

顧客対応について、ディスカウントスーパーマーケット勤務の時は主に「この商品はどこにあるの」という質問が多かったのに対し、Biocoopでは加えて「どのリンゴが生食におすすめ?」とか「喉に聞くハーブティーは何?」というような商品に関する質問も多いです。なので商品についての知識を持っているとお客さんにもっと満足してもらえるんだなと思います。幸いこれらは自分の興味がある分野でもあるので楽しくやれそうです。またチーズの切り分け、パンの袋詰めなどでもコミュニケーションの機会があるのも楽しいです😊

まとめ

「BIOのお店で働きたい」という夢が思いがけず早く叶いました!自分が売りたいと思う商品を売れるのはとっても楽しいです。フランス語ももっと上達させてよりストレスなく同僚やお客さんとのコミュニケーションを楽しめるようにもなりたいです。これからもモチベーション高くBIOの店員さんとして経験積んでいきたいと思います😊

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